10/16(土)SOTEシンポジウム開催報告、10/17(日)リンゴスタープロジェクトレポート
- 2021年11月10日
- 読了時間: 10分

ラブフォーニッポン なみなさまへ
現地活動報告をさせてください
今回はラブフォーニッポンのプレス担当須藤が
SOTEシンポジウムやリンゴスタープロジェクトに自ら参加したことから上がってきたレポートです
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SOTE シンポジウム 2021 第5回長野会場 活動報告
2019年10月12日の台風19号による被害から、ちょうど2年が経ちます。
千曲川やその支流が氾濫し、住宅や農地に土砂が流れ込みました。
長野県内では過去最大となった水害です。
LOVE FOR NIPPONも、りんご畑の土砂を掻き出すなど復旧活動に尽力しました。
復旧後もりんごの収穫など農家さんとのつながりは続いています。
長野会場では、災害体験からの復興、そして生産業・観光についてディスカッションしました。
今回は「ライジング・フィールド軽井沢」が会場となりました。
ライジング・フィールドは、電源やWi-Fiを完備し、いち早く「ワーケーション」の普及に力を入れてきたキャンプ場です。
外で遊ぶ子供たちを窓越しに見ながらディスカッション…そんな心地よい環境の中での開催となりました。
SOTE シンポジウム長野会場
2021年10月16日(土)
13:00 開会挨拶 LFN代表 CANDLE JUNE
13:20 基調講演 長野県須坂市長 三木正夫様(20分)
13:45 テーブルトーク テーマ「災害復興〜台風被害からのまちづくり、生産業と観光など〜」14:30 休憩
14:40 全体セッショントーク
15:20 トークのふりかえりとまとめ
15:30 閉会挨拶
15:50 終了
長野会場では、2年前の台風被害の際に災害対策の先頭におられた三木正夫氏(須坂市長)の基調講演から始まりました。
千曲川に接する須坂市は、台風によって甚大な被害に見舞われた地域です。
各地から多くの支援や励ましを受けたことに対し、
「応援や支援というのは、いかに被災者を力づけることになるか。とても大きな力になります」と、
物質的なことはもとより、心の支えになると仰っていたのが印象的でした。
本当の痛みに寄り添う支援をしていきたい、とも。
「どんな災害に遭ったとしても、最後には自分の住む町に帰りたいんです。その気持ちには強いものがある」と、被害に遭った地元の方々の胸中に思いを巡らせていました。
そして、毎年開催されている人気のイベント千曲川河畔ウォークも
現在は堤防に近づけない状態になっていることからも、以前とは環境が一変。
観光においても千曲川の周辺は重要な場所だといいます。
三木市長のモットーは、「自利利他円満」。
求める、分かち合う、ゆずり合い、与え合い、そうしたことがまちづくりは欠かせないようです。
基調講演の後、参加者16名は3つのグループに分かれてテーブルトークに入りました。
高校生、大学生、会社経営者、アーティスト、県庁職員など、
年齢や住む場所もさまざまな顔ぶれとなりました。
1時間弱のテーブルトークでは、テーマである
「災害復興〜台風被害からのまちづくり、生産業と観光など〜」
から話しは始まり、自身の経験などを踏まえた意見交換が続きます。
どのテーブルも時間が足りないといった印象です。
その後、各テーブルのファシリテーターが話した内容について参加者全員共有。
今回もグラフィックレコーディングによる振り返りが行われました。
グループ1
「まちづくり」にはなにが課題か?
大きい規模の町は、何事にもスムースに動きにくいことがあるのではないか。
的確な情報発信(情報の受取手も)が大事。
いまではさまざまな情報発信の方法がある。
町の暮らしの情報、今で言えばコロナ対策、あらゆる防災無線に注目する。
普段からそうした情報をキャッチすることが大切かもしれない。
もしもの時、まったく知らない状態だと対応に遅れが出る可能性がある。
そして、国政もとても大事だが、自分の住む町のトップは誰なのか?これはかなり重要。
有事の際にその人の判断が直接、自分自身に関わってくるからだ。
そして、なにかあったときに自分たちがコンタクトをとるのは誰なのか?これも重要。
グループ2
コロナ禍でオンラインが活性化した。
そこで新しい出会いやつながりや、新しい価値観も身に付けられた気がする。たくさんの人と出会っていく楽しさがある。つながりができると、新しいアイデアも湧いてくる。リモートやワーケーションといった働き方やライフスタイルも変化している。
コロナ禍を好機と捉えて、既存の価値観を見直す時期にきたのかもしれない。
ボランティアも奉仕という側面だけではなく、楽しみながらやることで継続に繋がっていく。
グループ3
災害を経験していない人に、どう伝えるのか?当事者でなくとも、輪の中に人を巻き込んでいくことが大事ではないか。人を巻き込む力、輪が和となる。自分が経験者ならば、外に出て話す機会を持って知る人を増やしていけたら…。若い人にも伝えていきたい。伝える方法も大事だが、方法ではなく中身が大切だ。得られた経験は未来に繋がるものだ。
<総合まとめ・全体でのフリーディスカッション>
「SOTEシンポジウムのディスカッションは、災害経験者や災害支援経験者が多く参加していることからも、とても現実味のある話しが多い。もっと多くの人数で開催したいが、人数が増えることで発言の機会や時間が減ってしまうので、少人数での開催を継続したい。毎回同じような話しや言葉が出てくるものの、だからこそそれが真実なのではないかと思う。なにかの経験をした人が新しいものを生みだすと思う」と、CANDLE JUNE。
以下、参加者の声。
「自分の会社ではアウトドアグッズを作っているが、自分が販売している商品が災害の時に役に立つかも知れない。そうした時にどこへ、どう送ったらいいのか分からない。こうした問題は救援物資全てに言えることかもしれない。地域によっては他社と契約している(※近年、アウトドアメーカーと包括連携協定を結ぶ地方自治体が増えている)ので受け取れないというケースもあった。有事はそうした壁を取っ払うべきではないのかと思う。行政に電話で聞いても明確な答えは返ってこない。さまざまな事情があるとは思うが正解が見えない」
「復興は復元ではないと思う。もちろん、変化を受け入れることも大事。復興の意味合いは、人によって捉え方が違う。復旧は復興なのか?元に戻すことなのか?“復興”は多用されているが言葉自体が弱い気がする。復興とはなんなのか?もっと考えたい」
「東日本大震災から10年が経過し、福島の現状を知らない人が多くなってきた。とくに若い人たちに伝えたい。災害が起きてから、どうするのか?を考えるのではなく平時から備えること、考えること、なにができるのかを考えていくことが大事だと思う」
「自分はこれから就職で東京へ出る。都内でさまざまな経験を積んで、ゆくゆくは故郷である福島に戻るつもり。自分も次の世代に伝えていきたい」
「ライフラインが途絶えた時のことを考えると、アウトドアの経験はとても大事だと思う。道具も普段から使わないと! 楽しみながら普段から自然に慣れ親しんでいることは重要なことだと思う」
キャンプ場という環境ゆえか、時間がオーバーするほど、参加者の意見交換はとても活発に行われました。閉会後もそれぞれで話しを続けるなど、とても有意義なやり取りが継続。
自然を間近に感じる場所では自ずと心もほぐれて話しも弾むのではないかと思われる長野会場でした。
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台風19号から2年。ぽんど童でのりんごの収穫レポート
SOTEシンポジウム長野の翌日の2021年10月17日。
長野県長沼地区にある「長沼リンゴ生産組合ぽんど童(以下、ぽんど童)」で、りんごの収穫体験をしてきました。東京はじめ各地からのメンバーも加わって、青空の下でピクニックのような楽しい収穫体験となりました。
長野県はいわずとしれたりんごの名産地。
長野市街地から北東へ向かう国道では「りんご」の看板が躍り、通称「アップルライン」と呼ばれています。
ぼんど童がある長沼地区は、沿線一帯である千曲川西岸の大町・穂保・津野・赤沼と細長く続く集落です。
当地では、県下でも早い明治30年頃にはりんご栽培が始まっていたそうです。
ぽんど童は、高齢化や後継者不足で農業従事者が減少して遊休農地が増加したことに危機感を抱いた若手農家が「りんごの産地を守ろう!」と、2010年に設立した組合です。
ぽんど童とLOVE FOR NIPPONとの関わりは、2019年10月の台風19号がきっかけでした。
2019年10月に上陸した台風19号は各地で甚大な被害をもたらしました。
長沼地区でも千曲川が氾濫し、住宅や畑、そして河畔に広がるりんご畑に大量の泥が流れ込んだのです。当時、りんご畑の泥かきなど復旧のお手伝いをしたのがLOVE FOR NIPPONでした。
それ以来、収穫作業やりんごを使った商品開発など継続的に交流が続いています。
2年前の復旧作業から関わっているLOVE FOR NIPPONメンバーは、収穫作業も手慣れたもの。
ここで栽培されているりんごの木や品種も熟知しており、りんご農家さながらです。
初めて訪れたメンバーは、りんごのもぎ方を教わってなるべく熟した赤い実を探します。
今回はスリムレッドという品種を収穫しました。
甘みと酸味のバランスが絶妙な果汁たっぷりの小ぶりのりんごです。
選別作業も終わりが見え始めた頃、時刻はちょうどお昼。
お腹も空いてきたところで、美味しいカレーのランチタイムとなりました。
作業の後の食事はことさら美味しく感じます。
秋風に揺れる真っ赤なりんごを見上げながらのランチ、なんとも気持ちがいいものです。
食事の後は、最後の箱詰め作業!
りんごに緩衝材をまとわせ、テンポよく段ボールを組み立て、ていねいに箱に詰めていく……。LOVE FOR NIPPONメンバーのなんと手際のいいこと。テキパキとしています。
ぽんど童のみなさんに指示を受けて作業するという感じではなく、自分の畑のような雰囲気で取り組む姿がとても清々しいです。
箱詰め作業が終わり、最後は谷本賢一郎さんとHYSくんのライブで締めくくり。歌って踊って楽しい収穫日となりました。
ぽんど童の徳永慎吾さんにお話しをうかがってみました。
「災害からちょうど2年。ボランティアさんが来てくれてすごく頑張れました。やる気に繋がります。災害がきっかけでいろんな人との交流が始まりまって、LOVE FOR NIPPON以外にも外の人との交流が増えています。自分のいままでの仕事に、意味や意義があるんだなと思えるようになりました。りんごを使ったクラフトビールやフラワーアレンジメントなど、これまではなかなかうまく取り組めなかった加工品など販路が見いだせたことはとても大きいです。
そんな風にさまざまにりんごを使っていただく、りんご農家としてしっかりお金が稼げるような仕組みを作って収入に繋げられるようにもしたいです。
復興に関して言えばまだまだ課題はありますが、今日みたいにこんな形で農作業をしに来てもらったり、交流が続いていったらいいなと思います」
2021年のりんごの収穫量は4月の霜の影響でとても少ないのだそう。
2月や3月に気温が高すぎて平年よりも早く花が咲いたものの、その後氷点下になってしまうという事態。今年は2、3度そんな気候が続いたとのことです。台風もしかり、気候の変動が直接影響するのが農業であることを徳永さんのお話しから痛感しました。
大なり小なりさまざまな課題が多くあります。
ひとつひとつ「じゃあ、どうしよっか」で紡いできたLOVE FOR NIPPONのチカラが、
今後もこの長野の地でも続いていくこと願ってやみません。美味しい楽しいが続くように!
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11月は11日の月命日をはじめ原子力災害伝承館でのSOTEシンポジウム開催と続いていきます
これからもどうぞ
よろしくおねがいいたします
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月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。
ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
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